米国「キャリア」カテゴリ最大のジョブ・サーチ・サイトは、2012年日本のリクルート社が買収した「Indeed」で、他ブランドを大きく引き離しています。第2位には、通常のジョブ・サーチではなく、企業の評判や給与を在職者や在職経験者が投稿する「Glassdoor」がランクされており「ユーザー生成コンテンツ」が活発な米国の特色と言えるでしょう。
また米国ジョブ・サーチ関連のサイトは、モバイルからのアクセスが主流になっています。2017年9月、米国「キャリア」カテゴリで、アクセス者数をデバイス別で比較した場合、トップ10中9ブランドが、モバイルからのアクセス者数がPCを上回る結果となっています。
Figure 1: (Source : comScore, MMX: Multi-Platform, September 2017, US)
さらに各ブランドのモバイルアクセス者のデモグラフィックを調べてみると、「Study.com」は10代、20代の比率が高いですが、米国においては、「就職・転職」関連サイトへのモバイルからのアクセス者は、若い層に限らず、40代、50代の比率も高いことがわかります。
(Source : comScore Mobile Metrix, September 2017, US)
国内アプリの最新情報としては、Apple App Storeの「ショッピング」カテゴリに動きがありました。その一つが「H&M App」で、アプリのリリースは3年前ですが、本年9月から10月の間に20万を超えるダウンロード数を増加させています。その理由は、本年10月25日までに実施した「H&M Club」入会キャンペーンで、会員になれば全品20%オフ+500円オフクーポンの提供が、このダウンロード数急増の要因になっていると思われます。
またもう一つの新しい動きとしては、メルカリが本年8月20日リリースした「メルカリ メゾンズ」です。このアプリは、フリマでの偽ブランド問題を回避するため、メルカリがブランド査定し、もし査定したものが偽ブランドであった場合にはメルカリが補償するサービスとなっています。このサービス内容がユーザーから支持されダウンロード数が増加しています。
グローバル市場で、マーケティング・オートメーションで一番利用されているツールは「HubSpot」です。現在全世界で約96万のサイトで利用されています。
2017年10月、主要マーケティング・オートメーション・ツールのグローバル市場での新規顧客元・損失先のを調べてみると、マーケティング・オートメション・カテゴリ内での顧客の動きはあまり起こっておらず、増加分はカテゴリ外から獲得していることがわかります。このことからマーケティング・オートメションは、新規に採用している企業が増加し、今後も拡大する市場であることが推測できます。