2017年9月は、特に女性をターゲットしたアプリに人気が集まっています。
その一つが「LIMIA」（リミア）で、「インテリア」「家具」「DIY」「雑貨」を中心とした、暮らしをデザインする新しいアプリとなっています。2017年9月にテレビスポットを投下し、2017年9月は前月から22万以上のダウンロード数を増加させて、iOSだけで38万のダウンロード数を達成しています。
そのアプリの特長は、「100円」ショップ「セリア」のアイテムを使った簡単DIY術や収納術、その他IKEA、無印良品、フランフラン、フライングタイガーなどを使ったインテリアコーディネート事例や、建築家が手掛けたリフォーム・リノベーション事例を、美しい写真で紹介している点に人気が集まっています。
もう一つの注目アプリは、「Gunosy」からリリースされた女性向け情報アプリの「LUCRA」（ルクラ）です。このアプリは完全に女性をターゲットしたアプリで、「Gunosy」の情報収集力を活用して、女性の関心のある、ファッション、ヘアスタイル、ネイル、メイク、恋愛、グルメ、おでかけ、子育て等、全ての情報をまとめ読みできるとことが支持されてダウンロード数が急増しています。
Figure 1： 国内Apple App Storeカタログ・カテゴリ
2017年9月前月からのダウンロード増加数トップ5アプリ
（Source : Priori Data, Apple App Store, September 2017, Japan）
米国ではSNSで新しい動きがあります。その一つが、新しいタイプのSNS「tbh」で、実名が主流の米国のSNSで、唯一匿名で成功しているSNSです。現在500万人のユーザーを持ち、その人気の高さから本年10月、Facebookが買収しています。
「tbh」とは、「To be Honest（正直に言うと）」を略したもので、友達に関しての質問に匿名で答え、その結果（褒め言葉）が本人に通知される内容となっています。
質問に答えるためには、選ばれる必要があり、返答すれば相手は実名を明かすこともできます。このアプリは、質問が肯定的なものに限定されているため、選ぶ方も選ばれる方もハッピーになれることが人気になっているようです。
もう一つの米国の人気SNSアプリは「Zello Walkie Talkie」です。このアプリは携帯電話を昔のトランシーバーに変え、トランシーバー感覚で、友達と１対１や、複数同数で会話を楽しむことができます。また一度に2,500人まで参加可能なプライベート・パブリックチャンネルに参加することもでき、さらにログイン状態が一目でわかる友達リスト機能を装備しており、このような特長が人気を得ています。
全世界的な動画広告の拡大から、現在「オンライン・ビデオ・プラットフォーム」が活況を呈しています。
この市場は「YouTube」が圧倒的なマーケットシェアを保持しており、グローバル、中国、日本を比較した場合、「YouTube」のマーケットシェアが一番高いのは日本で、市場全体の88％を「YouTube」が占めています。
グローバルでも「YouTube」のシェアは71％となりますが、その他米国の「Vimeo」が18％のシェアを保持しており、「YouTube」と「Vimeo」がグローバル市場における2大オンライン・ビデオ・プラットフォームとなっています。
一方中国は「YouTube」のシェアが50％以下となっており、米国の「JW Player」、同米国の「Vimeo」、オープンソースの「jPlayer」が10％以上のシェアを保持して、複数のプラットフォームが拮抗しています。
